【解決事例】遠方のご親族との相続手続きもスムーズに
相談者のご状況
お問合せをいただいたのは、亡くなられたお姉様(未婚)の妹様のご長男でした。
ご姉妹は6人兄弟でしたが、現在ご存命なのは妹様お一人。亡くなられたお姉様の成年後見人から「一定の財産がある」との連絡が入り、相続手続きをどう進めれば良いか分からず、当事務所にご相談いただきました。
妹様ご自身はご高齢で手続きが難しいとのことで、代わりに息子様が窓口となってくださいました。
ただ、ご兄弟の多くが既に亡くなっており、さらにご親族も県外で疎遠なため、連絡先すら分からない状態でした。
「そもそも相続人が誰になるのかも分からない」というご不安の中、法定相続分で財産を分けたいというご希望をお持ちでした。
当事務所の提案&お手伝い
まずは相続人の調査から着手しました。
亡くなられた方の出生から死亡までの戸籍をすべて収集するにあたり、広域制度が使えないため、ご兄弟やその子ども世代(代襲相続人)も含めて、相続人となる方々を一人ひとり丁寧に特定していきました。
戸籍の取得については、関係する役所が遠方に散らばっていたため、すべて郵送での対応となりました。各役所の指定する申請書を使用し、委任状と関係性の分かる戸籍の写し等を添付して行わなければならず、尚且つ、多数・多管轄のため、手続きには時間と手間を要しましたが、確実な情報をもとに相続人の調査を進めました。とてもご本人では難しかったと思います。
相続人が判明した後は、それぞれの方に対してアンケート形式でご連絡を差し上げ、「法定相続分による分割で問題ないか」「その他ご意向があるか」といった確認を行いました。
遠方にお住まいの方が多かったものの、皆様ご協力的で、スムーズにご回答をいただくことができました。
結果
無事にすべての相続人の同意が得られ、ご依頼者様のご希望通り、法定相続分に基づく財産分割が実現できました。
中には「特に財産は不要なので、生前お世話になった妹様(依頼者様の母)に譲ってほしい」とおっしゃる方もあり、人と人とのつながりの温かさを感じる場面もありました。
疎遠だった親族との相続手続きに不安を抱えていらしたご依頼者様にも、「一つひとつ丁寧にご対応いただいて安心しました」とのお言葉をいただきました。
